恋愛や結婚で想像するシナストリーアスペクトとといえば、「金星×火星」や「太陽×月」などの組み合わせではないでしょうか。
もちろんこれらのアスペクトもあったら嬉しいアスペクトですが、案外見落としがちなのが水星のアスペクト。
長く良好な関係を築く上では、水星の相性は非常に重要になってきます。
水星は恋愛・結婚の相性でなぜ大切?
水星とは「知性・コミュニケーション・神経」をあらわす天体です。
シナストリーでアスペクトがあれば、恋愛や結婚生活では「パートナー同士の会話、話し合いの仕方」としてあらわれます。
恋愛では、共通の趣味がある、なんとなくフィーリングが合うなど、簡単なきっかけで好意が芽生えることも多いでしょう。
たまに会話が噛み合わなくても「まあ、いいか、好きだし」「他にいいところがあるし」と、ポジティブな面を重視する場合もあると思います。確かに、会話よりも大切な要素はたくさんあります。
将来の話をするにしても、はじめの時期はそこまで現実的な話にならないはずです。
しかし長期的なお付き合い、または結婚や事実婚となると、より深く将来についてやお互いの価値観についてを話し合わなければなりません。
不満だって、うまく伝えていかなければ自分が疲弊してしまいます。
そこで大切なのがコミュニケーションを司る水星。
水星のアスペクトでソフトアスペクトが多いと、お互いの意思疎通がスムーズに出来てストレスがありません。
コンジャンクション(合)が多ければ、1を言えば10理解してくれるような感覚にもなるでしょう。
もちろん「お互いに何も言わなくても考えてることがわかる」関係性ならこの上ないですが、水星の力を借りれば、お互いの意見を上手く擦り合わせることができます。
水星絡みの相性が悪いとどうなる?
水星が絡むアスペクトでハードアスペクトが多いと、言ったことが全く伝わらないという事態に陥りやすくなります。
特に水星同士や、月と水星の組み合わせでは影響が顕著です。
こちらは木の話をしてるのに、お相手は森の話をしているような。
どこかズレている、と違和感を覚えやすいかもしれません。
また水星は神経もあらわすので、イライラが刺激されやすいです。
感覚のズレから意見のぶつかり合いが起こり、口論に発展することも。
しかしお互いにお互いの主張が理解しづらいので、感情的になってなかなか喧嘩も収まらない…
「何で怒られているかがわからない」のでとりあえず謝る→誠意を感じられずまた怒る
という構図から抜け出せなくなります。
「自分の意見が上手く伝わらない」というのは、お相手に理解されていないと感じやすく大変辛いことです。
「自分の意見を否定される」ことも、かなり厳しいです。これは水星と土星のハードアスペクト(かなり極端に出た場合)で感じやすいでしょう。
このアスペクトは水星側が、意見を土星側によって否定またはセーブされていると思いがちです。
会話をしていて「自分に発言権がない」と感じると、普段は優しいパートナーだとしても相手に対して「味方でいてくれない」という気持ちが強くなってしまいます。それは孤独感に繋がり精神的にも悪影響です。
逆に言えば、他が悪くても水星の相性が良ければ何とかなる?
水星絡みの相性が良ければ、たとえ価値観の違いで衝突があったとしても話し合いをすることができます。
「自分が何に対して不満に思っているか」がきちんとお相手に伝わるので、わかってもらえないというトラブルは少なくなるでしょう。
簡単な連絡もスムーズなのですれ違いも少なく、会話においてのストレスは軽くなります。
もちろんシナストリーはその他のアスペクトとの関係によって相性は変わるので一概には言えないのですが、水星のアスペクトはお互いのズレの修正に多いに役に立ちます。
意見を聞いてくれる(受け入れてくれる)関係というのは、あたりまえのようであたりまえではない。お互いの意見を尊重するのは、案外とても難しいことですよね。なので、お相手との間に水星のソフトアスペクトがあればラッキーです。水星のパワーを大切に活かしていくと、さらに良い関係が築けると思います。
パートナーとの会話や話し合いが難しいと感じたら
水星の相性が悪い場合はどうしたら…と心配する必要はありません。シナストリーで水星の相性が悪くても、長年共に生活を続けている方もたくさんいらっしゃいます。
そういう場合、通じないことは受け入れたり、言い回しを変えて伝えたりして会話に工夫することが大切です。それも一種の思いやりですし、大変素敵な関係ですよね。
よりパートナーシップを強くするために、コミュニケーションについて深く学んでみるのもいいかもしれません。
パートナーとの関係にはさまざまなかたちがあります。
だからこそ、お互いのことを深く知るためにも、コミュニケーションは大切にしていきたいですね。
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