西洋占星術を勉強するには講座やセミナーも役立ちますが、まずは独学で専門書を手に取る方も多いのではないでしょうか。
今日西洋占星術に関する書籍は数多く出版されていますので、どれを選んだらいいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、ホロスコープを読めるようになるためのおすすめ書籍を紹介しています(随時更新)。
これから西洋占星術を学びたい方や、ホロスコープの読み方を基礎から復習したい方は是非参考にしてみて下さい。
ホロスコープの勉強におすすめの本・ネイタル編
新版 しあわせ占星術 自分でホロスコープが読める本
西洋占星術師としてTVやメディアで活躍されたまついなつきさんの著作で、西洋占星術の入門書として絶大な人気を誇る本です。
当方もはじめに取った一冊は本書でした。
ホロスコープの読み方というと専門的な用語が多く難しいイメージですが、本書は星やサインの説明を漫画で楽しく学べます。イラストが大きくかわいらしいので、イメージで解説が頭に入ってきやすいです。視覚的に記憶するのが得意な方は特に楽しめると思います。
手書きで自分のホロスコープを作成できるワーク付なので、はじめてホロスコープを学ぶ方にもおすすめの本です。西洋占星術で著名な方々も、口をそろえて「まずは手書きでホロスコープを理解する」このと重要性を説いています。
近年ではネットで調べればすぐにホロスコープを調べられますが、あえて手書きで算出することで自分のホロスコープへの愛着もより深まるのかもしれませんね。
また、手書きでホロスコープを作成するワークは目視でホロスコープのアスペクトを判断するスキルを高めます。
ネットでホロスコープを作成すると、グリッドがあるおかげでソフトアスペクトとハードアスペクトが即座に判別できるようになっていますが、手書きだとそうはいきません。自分で計算してやっと「この天体とこの天体がトラインだ」と理解できるようになるのです。
よってこの本を1冊読み込めば、ホロスコープを読み解くスピードが身に付くだけでなく、天体の意味やサインの特徴、ハウスの意味など広く理解できるようになります。
入門書として大変おすすめです。
鏡リュウジの占星術の教科書 I:自分を知る編
占い好きで知らない方はいない、鏡リュウジさんのホロスコープ解説書です。本書にも手書きでホロスコープを作成できるページが載っているので、手書きすることでじっくりと自分のホロスコープと向き合うことができます(無料で利用できるホロスコープ作成サイトの利用方法も載っています)。
キーワードを書き込んでサインや天体の説明を完成させていくワークも付いているので、ひとつひとつのサインや天体の理解が深まります。「ホロスコープを感覚では理解できるけど、どうしても言語化できない」という方には特におすすめしたいワークです。自分で書き込むことで、ネットで調べるだけでは得られなかった発見や気付きを得られます。
勉強には、インプットだけではなくアウトプットが何よりも大切だと思わせてくれた貴重な一冊です。
書いて覚える。基本的なことではありますが、近年ではデジタルの普及により忘れがちな方も多いと思います。ぜひこの機会にホロスコープやサインの説明を書くという習慣をつけてみてください。
サインや天体、ハウスやアスペクトの解説も詳しいので、基礎を学んだあとに本書で知識を落とし込めば、ネイタルチャートの読み方により一層の自信がつくはずです。
基礎からわかる 西洋占星術の完全独習
多くの著作や雑誌での連載で圧倒的な知名度を誇る「ルネ・ヴァン・ダール研究所」による解説書です。2020年出版でわりと新しく、本書も初学者の方にぴったりの本となっています。
ひとつひとつのサイン・天体の解説に多くのページを割いているので解説が本当に丁寧です。1サインにつき見開き2ページで解説がされており、そのサインの象徴するキーワードなども掲載されています。デザインもブルーを基調としたカラーで読みやすく、占星術の難しさや敷居の高さを感じさせません。
また、文章表現が情緒的で、サインや天体のキャッチコピーには詩のようなロマンチックさがあります(個人的な感想です)。水星座の方には特に響くかもしれません。
そして良い相性の条件などシナストリー要素も盛り込まれた本なので、相性占いがお好きな方にもおすすめです。
さらに、グランドトラインなどの複合アスペクトの解説もあり「天才のアスペクト」「幸運のアスペクト」など幅広い条件のアスペクトも紹介されているので、自分のホロスコープと照らし合わせてみるのも楽しめます。
こちらの本にも書き込み式のワークがありますので、ただ読んで終わりにならず知識として身に付けやすいです。応用的な知識ではなく、基礎をみっちり細かく学びたいという方は是非読んでみて下さい。
真木あかりの超実践 星入門
占いライターとして知らない人はいない真木あかりさんの待ちに待ったホロスコープ解説本です。
本書はホロスコープの基礎を学ぶだけにとどまらず、自分の運気を知る「トランジット技法」の解説もなされているので基礎を身に付けた後すぐに自分の今後の人生を占うことができます。
運勢もテーマ別に占えるようになっており、総合運を読むときはこの天体、恋愛運を読むときはこの天体、と詳しく解説がついているので、これから時期読みもやってみたいと考えている方にも大変おすすめな本です。
さらに、日・週・月・年別に占う方法まで網羅されており、この一冊でトランジット(特に雑誌の巻末に載っているような占い)の方法は理解できるようになっています。
雑誌の占いも「こういう仕組みで占われているのか」とわかるようになるとより楽しめるかもしれませんね。
真木あかりさんはフリーライターとしてご活躍されていたお方なので、文章は言わずもがなわかりやすく、すっと心に入ってくる温かなメッセージに励まされます（そしてユーモアのセンスもずば抜けており、サイン別の特長も的確過ぎて声を出して笑ってしまう部分もありました）。
小説のようにすらすら読めるので、学ぶぞ、と意気込まずに気軽に読める（にもかかわらず情報量がものすごい）本なので、占星術好き必読の一冊です。
立木冬麗の幸せ占星術LESSON ホロスコープで読み解く星のメッセージ コツがわかる本
雑誌やセミナー、数多くのメディアで活躍されている立木冬麗さんの著作です。本書はカラーなので知識が入ってきやすく、またイラスト付きの詳しい解説で大変読みやすくなっています。初学者の方にも見やすい仕様です。クオリティ(活動・不動・柔軟)やジェンダー(女性宮・男性宮）の解説も多めについているので、サインについてかなり詳しくなれます。
「恋愛」「結婚」「仕事」「金運」の目的別に運勢を占えるページやトランジット(未来予測の技法)についても載っていますので、今気になっている事柄がある方は一読してみると良いヒントが見つかるかもしれません。
MyCalendar (マイカレンダー) 2021年10月号
占い書籍で有名な説話社が出版する雑誌です。毎号様々な占術の特集が組まれていて読み応えがたっぷりの内容なのですが、本号はホロスコープに特化した入門書となっています。雑誌なので、勉強だと気張らず気軽に読める点が魅力です。しかし内容はプロの占術師の方の解説なので非常に専門的。基礎的なものから応用的なものまで掲載されているので、初学者の方から深く学びたい方まで広く楽しめます。一冊持っておいて、わからないことがあった時に何度も読み返したくなる雑誌です。
また付録の「マイカレ歴」は星座別の運勢も詳しく載っており、こちらも日々の運気チェックにおすすめです。
ホロスコープの勉強におすすめの本・シナストリー編
占星術が教えてくれる 相性のひみつ
西洋占星術界の重鎮と言われる松村潔さん、占術師だけでなく作家や会員制サロンでも活動されているキャメレオン竹田さんの共著です。対談形式でハウスや天体、アスペクトの解説がされています。恋愛・結婚だけでなく仕事や友人の相性についても言及されているので、あらゆる相性について知りたい方にもおすすめです。
※本書は、ホロスコープのネイタルチャートをざっくりと読める方向きです。
人間関係占星術講座 ~愛と幸せは星の力で引き寄せる~
本書も松村潔さんの著作で、漫画家・コラムニストとして活動されている辛酸なめ子さんとの共著です。こちらも対談形式となっており、天体やサイン、アスペクトの解説は少しだけですが、当時話題だった有名人夫婦やカップルのシナストリーを例に挙げて相性についての解説がされています。
アスペクトごとの解説よりも、実際を鑑定をのぞき見しているようなリアルな解説となっているので今までとは異なる解釈を知ることができるかもしれません。後半はスピリチュアルに関する記述もありますので、スピリチュアルに興味がある方にもおすすめの一冊です。
※ 本書は、ホロスコープのネイタルチャートをざっくりと読める方向きです。
鏡リュウジの占星術の教科書 II:相性と未来を知る編
先述した鏡リュウジさんによるホロスコープ入門書の相性編です。本書は、シナストリーの解説で一番詳細な記述があるのではないでしょうか。あなたからみた金星、相手から見た金星と、一方通行でなくどちらの立場からの相性も見ることができるので、お相手のことが知りたいという方には大変おすすめの一冊です。アセンダント（ASC) やMC、オーブについての解説もあるので、シナストリーについて理解が深まります。
後半はトランジット(未来予測の技法)の解説があるので、自分の未来についても詳しく知ることができます。
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